第45回 貴志川町 豊原様「古い旅館をゲストハウスとして再活用」

オーナーと貴水苑

今回は、紀の川市貴志川町で一棟貸しゲストハウス「貴水苑」を経営している豊原様にお話をお伺いしました。

貴志川は高野山付近を水源とする紀の川水系最大の支流です。町名も「貴志川町」となっているくらい、川を中心とした地域です。
近くの「貴志駅」は和歌山電鐵貴志川線の終着駅で、猫の駅長「たま」(現在は「ニタマ」)が有名で、多くの観光客が訪れています。

「貴水苑」の付近はホタルの棲む清流として知られ、ホタルの鑑賞時期には観察施設「ほたるの館」も開館します。対岸には「大國主神社」があり、後鳥羽上皇のお歌「ふたまたや 又二股の川中に しるしの鳥帽子われは立ておく」も残っています。

目の前の「国主渕」は、烏帽子(えぼし)岩、鞍懸(くらかけ)岩、天狗岩、龍宮岩などの名前が付いた大岩があり、かつては名勝として賑わっていました。10年ほど前までは屋形船の遊覧船があり、川魚料理やホタル観賞を楽しんでいたようです。そのため、貴志川線も近くまで通じていたのではないでしょうか。この建物も、かつては名勝を望む旅館・料亭だったようで、周辺には他にも旅館があったようです。

国主渕

2階から眺めた「国主渕」。対岸の木々に隠れているあたりが、名前が付けられた大岩と思われます。
この日は田植え時期なので下流の堰堤でせき止めて多めに水を貯めており、また前々日の雨で水が濁っていますが、普段はもっと綺麗なようです。
なお見えているつり橋は現在通行不可となっています。

宿泊施設として活用

2階

「田舎暮らしレポート」なので、普段は移住した方を紹介しているのですが、今回はちょっと違った使い方をされています。

その使い方は、「一棟貸しのゲストハウス」。

オーナーは普段大阪に住まわれていて、大阪でも家庭菜園やヤギを飼ったりされているそうです。ゆくゆくは移住したいとのことで数年前から希望に合う物件を探しており、昨年初めにこの物件が出たときにほぼ即決で購入し、リフォームして宿泊関係の許可をとりました。

自分が「田舎暮らし」をするのではなく、お客様に「田舎暮らし」を体験いただくゲストハウスとしてオープンしました。他にあまり例が無いように思いますが、安定して利用いただいているとのことです。

眺望・檜風呂・交通・・希望通りの物件

元旅館・料亭とのことで基本的な設備はあったのですが、かなり以前に営業は終了していたため屋根や外壁の補修などは必要でした。

また内装もリフォームしました。「費用も掛かるのでそれほど大きくは変えていないんですよ」とのことですが、そうとは思えない心地よく現代的な雰囲気が漂っていました。

川面を眺めるリビング。椅子・テーブルはこの雰囲気に合わせて購入。またカーテンは視界を遮らないシェードカーテンですっきり。
下の道は狭いので車はほとんど入ってこず、一段高くなっていてカーテンを開けていても視線が気になりません。

1階和室。5畳の小さな和室ですが、川面を見ながらゆったりとくつろげます。

日本旅館のような檜風呂。小さなものですが、檜の香りが爽やか。

希望に合う方に泊まってほしい

豊原様は外国語にも堪能で海外在住経験もあることから、外国の方にも和歌山の魅力を知ってほしい・来ていただきたいとの思いで、現在はAirBnBで予約を受け付けています。

「和歌山県は気候も風土も食材も人柄も素晴らしいところ。これからもっと訪れる人が増えるはず」と豊原様。だからこそ、満足して帰ってほしい。そこで、問い合わせがあったときにお客様の要望に本当に合っているかどうかを何度もやり取りして、お客様に決めていただいているようです。
また、来られるお客様にはできるだけ要望がかなうよう、周辺の紹介を行ったり、チェックイン・チェックアウト時には直接会ってお話をされているとのことです。

2階のパノラマ(Googleストリートビュー)

googleストリートビューへリンクします(クリックするとgoogleストリートビューにリンクします)
2階には和室・板の間・広縁があり、貴志川を見下ろす眺望と対岸の緑が素晴らしい借景になっています。
訪れた日も、断食座禅のサークルが数日泊まっておられたようですが、そんな用途にもぴったりですね。
広いので、1階の和室を合わせて最大15名まで泊まることができます。

続きの庭にあるスペース。バーベキューにもぴったり。
ここも一段高くなっていて、2階から直接出入りできる裏口があります。また可動式の「かまど」も作っている途中で、「ぜひかまどでご飯を炊く体験もしてほしい」とのことでした。

かつて屋形船があった名残でしょうか、建物のすぐ前から河原に降りる階段もあります。カヤックも貸し出しており、すぐに下ろすこともできます。

海外の方にも利用してほしい

豊原様は、英語はもちろんスペイン語も堪能とのことで、「熊野古道がスペイン・サンティアゴの巡礼道と姉妹道提携しているので、スペインの方々にも利用してほしい」とのこと。

熊野古道からは少し離れていますが、訪れてもらえるよう周辺の魅力を発掘して、こちらでも楽しんでいただきたい。

いろいろなフルーツが採れる紀の川市なので、敷地内に別棟を建ててフルーツを利用したカフェもしてみたい。

同様の施設を作って、もっと皆さんに利用してもらいたい。

いろいろと夢が広がっているようですが、豊原様なら「夢」ではなく必ず実行されるのではないでしょうか。


貴志川町・紀の川市のご紹介

猫の駅長「たま」のいることから有名になった「貴志駅」。駅舎も猫の形をしています。
※現在の駅長は「スーパー駅長 ニタマ」
(貴水苑から徒歩約7分)
和歌山電鐵貴志川線は、写真の「たま電車」のほかにも「いちご電車」「おもちゃ電車」など楽しい電車が走っています。

紀の川市桃山町は「あら川の桃」で有名な桃の産地。「桃源郷」と呼ばれ、春には桃の花がいっぱい。
(貴水苑から約7km)
桃畑を「最初が峯公園」から見下ろすと、一面ピンクのじゅうたんのようです。
(貴水苑から約11km、車で約30分)

 

第44回 白浜町 N様 『リゾート暮らし付きオフィス』

西様ご夫妻今回は全国有数の温泉郷・白浜町。白良浜や円月島などの景勝地はもちろん、最近はパンダの町としても有名で、アドベンチャーワールドでは9月に赤ちゃんが生まれたばかり。
また白浜には「南紀白浜空港」があり、東京から70分ほどと便利なところです。
今回訪れたN様は、東京に多くのクライアントを持つデザイナー・ディレクター。便利さを最大限に利用し、お仕事を続けながら「リゾート暮らし」を始められました。

大海原が庭

屋上からの眺望

N様のお宅は、白浜温泉街から近くて便利ながら幹線道路から少し入った静かなところ。
そのうえ海を見下ろす最高のロケーション。庭先のすぐ下の海岸は三段壁・千畳敷という景勝地に続く「吉野熊野国立公園」に指定された海岸線で、屋上から見下ろすとまるで庭のよう。実際に徒歩1分でこの勇壮な海岸に降りることができます。
国立公園の海岸が庭先という、贅沢すぎるロケーション。誰もが憧れる眺望が楽しめます。

海岸

デザイナー・ディレクターとして活躍

N様は高度成長期から、当時まだ少なかったデザイナーとして東京で活躍され、忙しい頃は「寝る間もなく働いた」とのことでした。
経験を重ねディレクションが中心となり、誰もが聞いたことのある企業の広告など第一線で活躍されていました。
地元の大阪に移ったあともさまざまな案件を手掛けてきました。
今までの実績の一部を見せていただいたのですが、大手企業の広告はもちろんカレンダーや季刊誌、自治体や大学の広報、教科書など、驚くほど多くのお仕事をされています。

都会から海の近くに

大阪で仕事をしているうちスキューバダイビングを始め、和歌山県南部の海にたびたび訪れるようになりました。年齢を重ねていくうち、「体が動くうちにオフタイムを楽しめる生活がしたい」と思うようになってきました。

きれいな海の近くに住みたい。
ネットがあればどこでも仕事はできる。
しかし東京・大阪での打ち合わせなどもある・・・

そこで考えたのが、ここ白浜。
大阪までは電車・車で2時間、東京も飛行機で1時間ちょっと。空港に近く、生活にも便利なところがあれば・・・と、検討を始めました。

大阪での通勤途中にちょうど当社があり、立ち寄ったN様にご相談いただきました。
いくつかご紹介しているタイミングで、この物件がでてきました。さっそくご紹介したところ、N様のご希望にピッタリ。

空港へは車で10分もかからず、温泉街もコンビニも近くて生活にも便利。
少し古かったものの、RC造りでしっかりしています。

一目見たN様は、「ほかの方に買われる前に!」と、すぐにご成約いただきました。

デザイナーならではのリフォーム

【リビングのテーブル】

今回お伺いしたのは、リフォーム工事が終わって生活が落ち着いたばかり。
「田舎暮らし」というよりも、誰もが羨むようなリゾートオフィス兼住居として生まれ変わっていました。
外装は防水処理と再塗装を行い、内装は全面的にリフォームしました。もとの昭和の雰囲気が漂う保養所兼別荘から、一気に現代的なイメージになりました。

1階

事務所、DK、寝室があり、寝室以外は広さを利用し、1フロアで適度なスペースを挟んでオープンにつながっています。

【事務所】事務所スペース。こんな事務所でデザインワークをするのは憧れですね。
キッチンとダイニングキッチンとダイニング。「見せる」オープン収納は、まるでおしゃれな雑貨屋さんのよう。

玄関からのドア 通常の1.5倍ほどの高さの大きなドア。天井が高いので、それに合わせてオーダーしたそう。
お風呂場ここだけは元保養所のまま。温泉が引き込まれており、家にいながらにして温泉三昧。

2階

2階の広い2部屋は、主にゲストルームとして使用。広いテラスに続いているので、お部屋もさらに広く見えます。

【2Fホール】2Fホール。2Fにはシャワールーム・トイレ・洗面があり、眺めがよく広いテラスや屋上に出られます。

洋室大きい窓からテラスに続き、海も見える洋室。
和室引き戸には三日月の小窓があり、モルタル壁と合わせて現代的な雰囲気の和室。

2階に上がる階段の壁には、ボルダリングのホールド。こういう遊び心も素晴らしいですね。
階段の壁

庭からリビングを望む今年6月にリフォームが終わったばかりなので暮らしだしてすぐなのですが、とても気に入っていただいた様子。

場所柄もあり、「田舎暮らし」と上段に構えることがなく、とても快適な暮らしを楽しんでおられます。
今もお仕事は続けられており、東京に行くことも多いそうですが、白浜からなら日帰りも可能。

今後は趣味のダイビングを楽しみ、周辺のいろんなところで潜ってみたいと話されていました。
素晴らしいロケーションで、お仕事はもちろんオフタイムの充実に胸をふくらませるN様でした。


白浜町・白浜温泉

全国有数の温泉地・白浜温泉は、温暖で美しい海岸に加え「アドベンチャーワールド」などのレジャー施設もある一大リゾート地。
東京(羽田空港)まで70分の南紀白浜空港は温泉街に近く、N様宅からも車で10分以内で駐車場も無料。玄関を出て2時間後には東京に行ける、N様のお仕事にも便利なところです。

白良浜■白良浜
「白浜」の名の元になった、真っ白い砂浜。毎年5月3日に海びらきされ、南国リゾート気分が満喫できます。
アドベンチャーワールド■アドベンチャーワールド
15頭目のパンダが生まれたばかり。他にもたくさんの野生動物と出会え、イルカショーや遊園地などもあわせ全国有数のレジャー施設。

円月島の夕日■円月島
白浜のシンボル・円月島。温泉街から歩いて行けるほど近く、ぽっかり空いた海蝕洞に沈む夕日が人気。
白浜空港■南紀白浜空港
白浜温泉街にすぐ近くにある空港。東京まで1日3便運航されています。


白浜や周辺での別荘・戸建て・マンションなどがございます。温泉引き込み済など温泉地ならではの物件もございますので、お問い合わせください。

第43回 紀美野町 (有)玉一商会様「仕事はそのまま田舎暮らし」

今回も田舎暮らしの方々が多い紀美野町。人気の手作りパン屋さんなどが多く、休日には「何でこんな田舎にたくさんの車が?」と思うほど、お気に入りのお店を訪れる人が多い地域です。
今回訪れた玉置様は、ご商売をされながら田舎暮らしを始めています。

お店と玉置様ご夫婦

かつては町の中心地

玉置様のお宅は、合併前の「美里町」の役場(現在は紀美野町の美里支所)の近く、古くは町いちばんの繁華街?であった名残が地名に残る「神野市場」にあります。

玉置様に購入いただいたお宅は、以前は薬局を営んでおりましたが、閉店してしばらく経っていました。
古くは地域の大きな商家だったようで、表は昭和の雰囲気が残るお店のようですが、一歩入ると古い商家の造りになっています。

IMG_8126まずお店の裏が母屋で広い田の字の和室があり、縁側の先には噴水や石灯籠を配した中庭。2階も広い部屋があります。

お店から続く土間を抜けると、さらに広い小さな公園ほどの中庭があり、離れ、お風呂場とトイレがあります。

いちばん奥には土蔵、そして薬などを保管していたと思われる倉庫兼作業場だったような建物もあります。

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お仕事をしながら田舎暮らし

玉置様は、和歌山市内を中心に包装資材を扱うご商売「 (有)玉一商会」を経営されており、また奥様は和歌山市周辺の結婚式場などを中心に着物の着付けをされており、和歌山市内に住まわれていました。
しかしお母様が高齢になり、街中の3階建ての自宅やマンションではなかなか大変。10年ほど前からぼんやりと田舎暮らしを考えていたそうですが、3年ほど前から本格的に考え始めました。
お母様のことを考えると、静かなところで平屋がいい。しかし仕事を続けるためには、あまり不便な所はダメで、なおかつ倉庫もあるところがいい。
いろいろと探されていて、ご紹介したのがこの物件でした。

IMG_8137商品を置く倉庫・ガレージもあり、お母様が暮らす平屋の離れもある。ご夫婦が暮らす母屋も広さは十分、お店部分は事務所に。

最初は、主なお客様の和歌山市内から遠いかな?と思われたそうですが、実際に車で海南市街地や海南ICまで25分程度で、和歌山市内まで1時間もかかりません。これなら大丈夫ということで、この物件に決定しました。
少し離れたことで、お客様を訪問するのも午前中にまとめて回るようにしたことで、お仕事も効率化されたとのことです。

また奥様の着付けのお仕事も毎日通うわけではないので、この距離なら特に不便はないとのことです。
奥様は和アンティークなものが好きで集めていたものもあったのですが、家自体の雰囲気もピッタリで、残っていた火鉢や金庫もお気に入り。

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リフォーム

さて購入を決めた玉置様、古い薬店の造りのままでは少し使い勝手が良くないので、自宅を建てたときの設計士さんにリフォームを依頼しました。設計ができて大工さんや建具職人を探したのですが、古民家のリフォームは新築よりも難しく、なかなか見つからない。やっと見つかって来ていただいた大工さんは、なんと自宅を新築したときに来ていただいていた大工さん!難しい古民家のリフォームを快く引き受けていただきました。また建具職人さんも経験豊富で、現物に合わせが必要な難しい作業をこなしていただきました。おかげで古民家の良さを残しながら大満足のリフォームが完了しました。

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倉庫をギャラリーに

続いて裏の古い倉庫や蔵は、玉置様自身で整理を始めました。

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中庭の奥の倉庫は、不要なものを破棄すると広いスペースがあるのですが、商品を置くには出し入れが難しい。「何に使おうか?」と思っていたところ、設計士の娘さんが絵を描いているという話を聞きました。それなら発表する場として、ギャラリーにしようと考えました。
設計士の娘さんの作品以外にも、周辺の方々の書画を展示し、交流できる場所にしてみたい。
すでにギャラリーの名前は「ごつあん(ごつあん)」と決め、準備を進めています。

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フリーマーケット等も計画中

周辺にはおいしいソフトクリーム屋さんやおしゃれな喫茶店、町内には人気のパン屋さんや地元野菜や果物を使うジェラートのお店など、魅力的なお店もたくさんあります。
そこで、「せっかくこの地でお世話になるので、街の賑わいの一助になれば」と現在フリーマーケット等を隣接するガレージで計画されています。
地名通り、昔の「市場」だったころの賑わいを少しでも取り戻したい。玉置様の夢は膨らみます。

 みさと天文台星降るまち・紀美野町

道路が整備され便利になった紀美野町ですが、自然豊かで少し山間に行けば「みさと天文台」があり、夜はきれいな星空が観察できます。
みさと天文台は、105cmの大型望遠鏡を一般の方にも公開している、全国でも珍しい天文台です。またプラネタリウムなどもあり、観望会も開かれています。
ぜひ人気のお店めぐりと、天文台の美里町を訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

第42回 紀美野町 高熊様「第二の人生も楽しみいっぱい」

今回訪れたのは、緑がいっぱいの紀美野町の山あいにある高熊様のお宅です。
谷川沿いの静かなところですが、実は高速道路の海南東ICから車で30分もかかりません。大阪からも1時間ちょっとで来られるため、孫を連れて遊びにくる息子さんや、大阪の友人が遊びに来るのを楽しみにされています。

外観

高熊様のお宅は、昭和30年代に建てられた母屋に加え増築した部分もあるので、平屋ながらなかなかの広さがあります。十分な駐車スペースに加え、車が3台ほど入るしっかりした車庫もあります。
外観は和風ですが、玄関を入って招かれたリビングにびっくり!

リビング

ダイニング・キッチン・和室に加え、掘りごたつふうのスペースまであります。柱を残しながら開口部を広くとり、まるで別荘のモデルルームのようです。

これをなんと!ご主人が自分でされたとのこと。お兄さんが大工さんなので少し手伝ってもらったそうなのですが、ほとんどをご自分でされているそうです。

 退職後の暮らしのため、早くから購入

高熊様ご夫妻ご主人は今年の3月に定年退職されたのですが、実はここを購入いただいたのは8年前。
「定年後は田舎暮らしをしたい」と思ったのが10年ほど前で、ご夫婦共通の趣味である陶芸ができるところを探していました。

ご夫婦ともに富山県の出身ですが大阪暮らしが長く、また息子さんも大阪に居ることから、温暖で大阪から便利な和歌山で探すことにしました。
しかし何度か遊びにきたことがあるものの、くわしい地理まではわかりません。

当社(スエタカ)のホームページなどを見て、物件の住所を見ていろいろな地域を見て回ったそうです。それで良さそうなところに目星を付けていったのですが、気に入った物件はどんどん売約済になっていきます。
そこで、退職までは年数があったのですが気に入ったこの家を購入することになりました。

直前まで前の家主が暮らしていたので、浄化槽も付いて水回りもすぐ使え、増築部分にも水回りがあるので自分でリフォームするにもぴったり。退職までは別荘のように使いながらリフォームしていくことにしました。

 屋根裏に何かいる!

作業用の道具

始めは週末にしか来られず、空き屋状態になっていました。
ある日、久しぶりに泊まっていると夜に屋根裏から音が・・なにか動物が走り回っているようです。
天井板を少し外して見てみると、なんとアライグマが!
誰もいないうちに入り込んでいたようです。町役場に相談したところ、捕獲してもらえました。

もともと天井が低く古かったので張り替える予定だったのもあり、まずは天井のほとんどをはがして掃除し、リフォームに取りかかりました。ここで早く買ったのが幸いし、作業中もホコリのなかで生活することもありませんでした。

 早くから地域に溶けこんで

早くから購入して、週末に来ては近所の人や周辺の農作業している方とお話ししていたことで、少しずつ地域の皆さんに溶け込んで行くことができました。定年まで5年以上もあるのに購入は早いかな?とも思ったそうですが、逆に少しずつ地域に溶けこめたのでよかったとのことです。
実際には定年退職後、今年の5月に引っ越してきたばかりですが、すでに顔見知りになっていたためスムーズに生活を始めることができました。

 リフォームのあとは、いちばん楽しみにしていた陶芸を

作品

田舎暮らしの理由の一つは、ご夫婦共通の趣味である陶芸。大阪では教室に通っていたのですが、定年後は思う存分やってみたい。
そんな話を知人にしていたところ、しばらくしてから「陶芸教室をしている親戚が教室をやめるので、陶芸の窯や道具はいりませんか?」とお話をいただきました。これはもう何という縁でしょう!

さっそく譲り受け、広い車庫に設置しました。そのうえ釉薬や土までいただいたので、いつでも始めることができます。

陶芸教室の友人も楽しみにしてくれていますが、引っ越してからまだ3ヶ月。やっと一部のリフォームが終わったばかりなので、「来年には」と待ってもらっています。
そのときは泊まってもらって一緒に陶芸をしようと楽しみにしています。

猫の時計
奥様お気に入り、猫の時計。奥様のキャラクターそのものの、楽しく幸せそうな作品です。

窯
車庫に設置した窯。煙突も取付け済で、活躍の日を待っています。 

畑仕事も楽しみ

この家に決めたもう一つは、広い畑があること。都会暮らしだったので不慣れなのですが、近所の「先生」に教えてもらいながら始めています。

畑
リビングの窓から見える畑。手前は「先生」の畑で、その先が高熊様の畑。
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サツマイモを植えていて、そろそろ収穫かな?と思っていた矢先、イノシシに食べられてしまいました。しばらくは柵の強化に手がかかりそうです。

 第二の人生は楽しみいっぱい

家のリフォーム、陶芸、畑。早くから夢見ていて、定年退職後すぐに実現に移した高熊様。
便利な都会から180度違う田舎暮らしですが、大阪から1時間ほどと近いことや準備期間があったことから、特に抵抗もなく新しい生活が始まりました。

海南ICからの道路は、一部細いところもあるのですが、バイパスが整備されつつあるので今後ますます便利になると思います。
リフォームが一段落ついたあと、友人を招いて陶芸をしたり、息子さん家族が遊びに来ている姿が目に浮かぶようです。

 

第41回 湯浅町 青木様「癒しの場所をつくりたい」

湯浅町は、醤油発祥の地として知られ、有田みかんの産地でもあります。
今回お伺いした青木様は、湯浅町の栖原海岸でシーカヤックツアーやカヌー店を経営されています。
ご購入いただいたのは、お店に近いみかん畑の跡地。青木様は、ここでキャンプやバーベキューをしたり、何もしなくてもみかん畑や海を眺めてのんびりする「癒しの場所」にしようと思っておられます。

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できたばかりのロッジの屋上で。天気が良ければ、もっと海が美しく見えます。

 この畑はみかん栽培をやめて20年近くたち、きれいに石垣を積んだ段々畑はみかんの木の多くが枯れ、雑草が生え、雑木が鬱蒼と茂っていました。
この畑跡地はお店から近く、少し民家から離れ、また海も見えることから昨年購入していただきました。
シーカヤックのオフシーズンを利用して少しずつ整備を始めたところですが、あまりにも長い間放置されていたので、なかなか進みません。それでも一部は整地し、まずは屋上を展望台にした小さなロッジを作りました。

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シーカヤックシーズンに入って忙しくなったので、いまは整備作業を中断していますが、中古のユンボも購入したので少しずつ整備していくとのことです。

日本でのカヌー普及に尽力

さて青木様ですが、実は日本最大級のカヌー専業メーカー「アオキカヌーワークス」を経営されています。創業は大阪万博が開かれた1970年。まだ日本ではカヌーは珍しく、輸入や製造とともにカヌースクールを始め、普及啓蒙活動にも熱心に取り組んできました。
本社は大阪府枚方市ですが、2005年に湯浅町栖原海岸に「すはらシーカヤック研修センター(現「すはらシーサイドハウス」)」を開設し、シーカヤックツアーを開始しました。

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シーカヤックツアー

すはらシーサイドハウスでは熟練したガイドが案内するシーカヤックツアーを行っているので、美しい海岸線で手軽にシーカヤックを体験できます。ガイド付きツアーなので初心者でも安心。
ツアーの写真を、すはらシーサイドハウス様よりお借りしました。

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皆さんもシーカヤックツアーを体験してみませんか?
無人島に上陸するコースなど、経験や体力に合わせていろいろなコースが用意されていますので、ぜひホームページをご覧下さい。
>すはらシーサイドハウスのホームページ

 美しい海岸線

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小浜海水浴場

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田海水浴場

このあたりの海岸は岩場や小さな砂浜など変化に富み、波も比較的静かでシーカヤックを楽しむには最適です。そのうえ高速道路の有田ICから近く、非常に便利な場所です。

日本最大級のカヌー専門店

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また、2010年に隣接地にカヌー専門店「バイエルン和歌山店」を開店しました。
このお店は物流センターを兼ねており、80艇ほどが在庫・展示されている日本最大規模を誇ります。都市部でもこれほどの在庫は見ることはできないので、カヌーをされる方は是非見ていただきたいです。
>カヌー専門店 バイエルン和歌山店のホームページ

IMG_3377シーカヤック・リバーカヤックがいっぱい。
IMG_3369パドルやライフジャケットなどの在庫も豊富。

和歌山の発展を願って

すっかりこの地を気に入った青木様は、ほとんどこちらで暮らしておられます。
シーカヤックツアーを案内するほかにも、自称「湯浅の観光ボランティアガイド」として、湯浅や周辺の観光やおみやげなどをお客様に案内されており、シーサイドハウスには周辺の観光パンフレットを揃えています。
青木様は、「シーカヤックだけでなく、来られたお客様はもっと和歌山を楽しんでほしい。和歌山にたくさんお客様が来られて発展するように」との思いも持たれています。
お忙しい青木様、海を見てのんびりできる「癒しの場所」が早く完成するように、また健康とご発展を願っております。
IMG_3383湯浅の古い街並み。「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。

 

第40回 広川町 川﨑様「自分の田んぼで稲づくり」

今回お伺いした川﨑様は、美しい山間で稲作を行っており、今年で3回目の収穫を終えたところでした。

IMG_0578 美しい谷川を挟んだ段々の水田。家の下手側にもあり、かなりの広さの水田があります。

広川町は「稲むらの火」で有名なこともあり海沿いのまちという印象ですが、町の名前にもなっている広川沿いに山間に入ると、緑に囲まれた農村地帯。
最近はホタル鑑賞でも有名で、町内には「ほたるの湯」という温泉施設もあります。
川﨑様宅も山に囲まれた谷あいですが、実は高速道路の広川南ICから10分もかからない便利な場所です。

取材当日は、新聞社の会員組織と和歌山県過疎対策課・広川町のコラボでの農作業体験があり、20名ほどの方が訪れていました。

IMG_0493農業用トラクターの運転体験や草刈機体験。後ろに見えるのが川﨑様のお宅。鉄筋コンクリートの倉庫の上に平屋が乗った構造。

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【トラクターの運転体験】
乗用車とはちょっと違う運転を体験。
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【脱穀体験】
天日干しした稲を小型の自走式脱穀機で籾にします。

IMG_0564s川﨑様は和歌山市内で自営業をされていますが、ここ広川町までは車で40分ほどの距離なので、休みの日を中心に農作業をされています。仕事の日もここから出勤できるので、少しでも休みがあれば来ることができます。

数年前に友人に誘われ稲作の手伝いをしていて、自分の田を持ちたいと思っていた川﨑様。
この物件が売りに出ていることを知り、しっかりした家と広い水田、そして間を流れる綺麗な谷川に惹かれて購入しました。

さっそく稲作を始めたのですが、1年目は慣れていなかったことと、鹿や猪、タヌキや猿の野生動物に荒らされてあまり収穫できませんでした。

2年目は作業に慣れたことと、電柵で囲んで野生動物の侵入を減らしたので、少し収穫できるようになりました。

今年は3年目。さらにネットで囲むなどの対策を施し、かなり収穫できるようになりました。

訪れてビックリしたのが畦にほとんんど雑草が茂っていないことで、これほど綺麗にしている田畑は珍しいと思います。実際、かなりこまめに草刈りをされているそうで、綺麗にしていると虫も減るし作業も効率的とのことです。

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段々の水田は見た目は美しいのですが、手入れが大変だそうです。油断をすると猪に石垣や畦を崩されるので補修しなくてはいけませんし、農機具を上げるのも大変。大きな田なら一気に田植えや収穫ができますが、何回にも分けて作業しなくてはいけません。
見た目だけで憧れても、「軽い気持ちではできないよ~」と川﨑様。取材日もあまりにも綺麗だったので「イベントがあるので町職員などが来て手伝ってくれたのですか?」と聞いたほどです。(もちろん川﨑様が一人で刈っているそうです)

地域の皆さんからも、広い水田を一人ですべて作業しているのは驚かれるそうです。美しい上に今年はよく収穫できているのを見た方から、「うちの田んぼも作ってくれませんか?」と頼まれるほど、地域の皆さんからも認められるようになりました。

また今回の農作業体験など、自治体等からの頼まれごとも増えてきました。
最初は「自分で米を作ってみたい」から始めた田舎暮らしですが、これからは田舎暮らしの楽しさや農作業の難しさを伝え、少しでも田舎暮らしを考える人たちの参考になれば、と川﨑様。
大変なことも多いと思いますが、これから何年も美しい棚田を見せていただきたいと思います。

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愛犬の「ゆず」ちゃんも見守ります。
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「いなむら米」という名前で販売も始めました。

周辺のみどころ「滝原温泉 ほたるの湯」

IMG_0589s車で5分程の温泉・宿泊施設「滝原温泉 ほたるの湯」。
周辺はホタルの名所で、5月下旬から6月中旬には温泉施設周辺のほか、車で10分程度の広川ダム上流でも多く見られます。
>滝原温泉 ほたるの湯ホームページ

>広川町役場ホームページ

 

第39回 海南市 T様「文化財?の管理人」

海南市は、県庁所在地・和歌山市の隣で、古くは漆器やシュロを使ったほうきやたわしなどの家庭用品の生産が盛んな地でした。現在も漆器づくりをしていた街並みや、家庭用品の会社などがあります。

文化財のような家

今回お伺いしたT様は、近くにある老舗酒造会社の別邸を借りて住まわれています。
建築は昭和初期で築80年ほど経っており古さは否めませんが、さまざまな意匠を凝らした細工が施されており、文化財に匹敵するような凝ったつくりになっています。

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応接間。凝ったステンドグラス・窓・天井。
壁は地域特産のシュロを練りこんだ珍しいもの。

25年ほど前からは使われていなかったようで、部屋には埃がつもり、山の斜面を生かした庭も草木が生え放題になっていました。
しかし日本建築に興味のあったT様は、一目でこの家に惚れ込んでしまいました。

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美しい内縁に囲まれた和室。

家主に「ラブレター」

これほどの建築なので、家主も他人に貸すつもりはなかったのですが「先々代の資産なので、何か有効に使う方法はないか?」と当社に相談いただいていました。
そこでご紹介したのが、陶芸家でもあり日本建築にも造詣が深いT様。それまで別の借家に住んでいましたが、「T様ならこの家を生かせるのではないか?」と家主の案内で見ていただきました。
この家に惚れ込んだT様は、いかにしてこの家に大切に住むか、庭を整備するかをしたためた「ラブレター(T様談)」を、当社を通じて家主様に送るなど大変気に入っていただき、家主様も熱意にほだされて賃貸することになりました。

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漆塗りの障子枠、明かり取り、折上げ格天井など、凝った造り。

庭と楽しい格闘

家の中は入居前に掃除と簡単な補修をしたのですが、庭木は大きくなりすぎて日があたらず、草は生え放題。T様の格闘が始まりました。
庭といっても、近所のご老人に聞くと「離れに使用人が2家族住み込んでいた」「ちょっとした公園のような庭園だった」というほどの広さ。まずはチェンソーを手に入れて使い方を覚えるところから始まりました。家主の了承を得て剪定・伐採し、何とか日が当たるようになりました。
一見すると生え放題ですが、草木の種類を見ていくと趣向を凝らした庭だったことがわかりました。植物が好きなT様は、大変な作業も一つの楽しみにされています。
入居してから2年経った今も手入れは続いていますが、まったく元通りは無理としても、当時の庭の良さを残しながら整備していきたいとのことです。

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野菜は自給自足

敷地の一角の斜面に、段々畑がありました。前の家でも野菜を作っていたT様は、さっそく野菜をつくりはじめました。段々で日当たりも良く、また水道も引かれていたのでたくさん収穫できるようになりました。
自然農法にこだわり、現在は30種類ほど作られているようです。
おかげで野菜はほぼ自給自足、たくさんできたときは直売所で販売できるほどだそうです。家を探すときも「家庭菜園ができるところ」との希望があったのですが、それも満足されています。

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庭続きの畑。珍しい「大浦太ごぼう」の花。種をとって、自然農法に取り組んでいる人と
交換するそうです。藍を育てて藍染にも挑戦予定。

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ちょうど花が咲いていたキュウリ、トウモロコシ、ズッキーニ。形がきれいでなくても、
少しくらい虫に食われていても、
安心で獲りたての野菜は何物にも代えがたい。

憧れ以上の建築に感動

さて家のほうは、職人の技術の粋を生かしたような造りで、傷めるわけにはいけません。応接間のステンドグラスはもちろん、窓ガラスも凝ったもの。床框だけでなく障子の枠まで美しい漆塗り。畳縁も麻の本藍染。家の内外にあるさまざまな意匠。見れば見るほど、「どれだけ手がかかっているのだろう」とT様は感動しました。

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床框は美しい漆塗り、床壁には金箔を使って松の木のような紋様を付けています。

T様は「普通ならこれだけの家に住むことはできないでしょう。気分は文化財の住み込み管理人ですね。」とおっしゃっていました。

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質素な感じながら、よく見ると屋根や格子、雨どいにさえ意匠が凝らされています。
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広い玄関内には、ご主人の自転車も入ります。窓も凝ったもの。

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決して華美ではなく品のある赤い漆塗り。
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庭にある防空壕。戦中、近所の人も空襲警報の度に避難したそうです。

「憧れていた以上の家に住めたのは何かの縁。家主に出て行けと言われるまで(笑)、大事に住みたいと思っています。」とT様。
まさに借主と家主の気持ちが合わないと実現しなかった、仲介冥利に尽きる組み合わせの物件でした。

第38回 すさみ町 井上様「太陽光発電所」

今回のレポートは「田舎暮らし」ではなく、なんと「太陽光発電所」をすさみ町に作られた井上様を訪ねました。すさみ町は白浜町の南隣、「ケンケンかつお」やイセエビなど海の幸や、「イノブタ」で有名な町です。カツオやイセエビをPRしているため海沿いの町と思われますが、山間にも集落が点在しています。しかし山間部には平野部が少なく、人口も減りつつあります。

井上様は、そんな山間部にぽっかり空いた小さな集落に適地を見つけ、個人レベルでは非常に珍しい太陽光発電所を作られました。

■太陽光発電所を個人レベルで

「太陽光発電所」というと大企業が作るメガソーラーを連想しますが、小規模ながら個人事業所レベルで作ってしまいました。

井上様は大阪で電気工事会社を経営されており、太陽光発電の施工も行っています。

そのため、クリーンエネルギーである太陽光発電が環境にも優しく、次世代のエネルギーであることは熟知していました。

発電所全景

■縁があった土地

数年前、別件で近くに来た時に道を間違えてこの地を通りかかったとき、「山あいなのに日当たりのいいところだなあ。ここなら太陽光発電に向いているのでは?」と思いました。

そんな中、産業用太陽光発電の買い取り制度が決まり、井上様は太陽光発電所を作ろうと場所を探し始めました。
太陽光発電所を作るには、いくつかの条件があります。

・日当たりが良いこと(当たり前ですが)。
・海から離れ、塩害などの心配がないこと。
・ある程度の広さが必要なので、値段も高くないこと。
・農地では転用の手続きが必要なので、田畑でないこと。
・太陽光パネルを設置するので、地面が固いこと。

広くて田畑でなくて安価な土地はなかなかありません。

当社のホームページを見て頂いた井上様、以前に見た現在の土地じゃないか?という物件を見つけました。さっそく電話して確認したところ、どうも前に「いいな」と思った所。

海から離れており、山間には珍しく日当たりも良く、以前は養鶏場だったため広い土地に平坦ではありませんがコンクリートを打っています。

思い描いていた条件にぴったりで、以前にたまたま見たことも何かの縁と購入することになりました。
発電所の前で。

■難関を乗り越え発電所完成

さて、土地は見つかったのですが、ここからが大変。工事自体は普段の仕事でもあるので、できる目処はあります。

しかし、いろいろな届け出が難しい。大企業の作るメガソーラーと違い、前例はありません。和歌山県内でも初めての試みだったため、非常に苦労したそうです。

苦労を乗り越えて完成した太陽光発電所は、552枚のパネルを並べた82.8kWhの発電所。個人事業所レベルでは非常に珍しく、見学に来る人も後をたたないそうです。
太陽光発電パネルの裏側

■地域を少しでも元気にしたい

そして井上様には夢もあります。

この地に決めたのも何かの縁、と、大阪に住んでいる井上様は来るたびに近所の方に挨拶に立ち寄るそうです。
しかしこの地は過疎化が進み、高齢化が進んでいます。隣にある立派な石垣を積んだ家も廃屋になっています。

自分自身も将来は会社を息子さんに任せてこちらでも住めるようにしたいそうですが、この地に縁があったこともあり、「出て行った人が戻ってこられるところにしたい、せめて年に1回でも」と、発電所のまわりに桜を植え、春にはお花見ができるようにしようと計画しています。

また、空いた土地で何か生活の糧になるものができないかと研究中だそうです。

立派な石垣がありますが、すでに廃屋。

今は南紀田辺ICから山間の道を1時間以上かかりますが、2015年頃には高速道路がすさみまで延伸され、すさみICからは20分程度で来ることができるようになります。

「便利になるので、Uターンする人や、Iターンする人が住めるところにしたい」という夢を、太陽光発電所を縁に考えています。

和歌山で暮らそう。

田舎暮らし物件のご相談はスエタカ

第37回 海南市 I様「平日田舎事務所」

前回に続いて海南市ですが、今回は海寄りの山上にある別荘地にあるI様宅をご紹介します。

県庁所在地・和歌山市の隣の海南市ですが、ミカン山を登った山頂にあるので静か。和歌山市内を見下ろす高台で、紀伊水道を越えて淡路島や四国まで見渡せる最高の眺望です。

■「平日田舎事務所」
いつもご紹介しているお宅は、移住されている方が中心、そして週末田舎暮らしの方が多いのですが、今回訪れたI様は少し違います。この家を「平日田舎事務所」として使うという、新しい形の田舎暮らしでした。

I様は和歌山市内在住の機械関係のエンジニア。現在は独立してお仕事をされています。以前は市内に事務所を借りていましたが、娘さんも大学生になって家を出たこともあり、「事務所の家賃を払うなら、いっそのこと静かなところの家を買って事務所にしたらどうだろう?」と、今年になって探し始めました。

そこで紹介されたのがこの家。別荘として最近まで使われており、すぐにでも使える状態の物件でした。

ログハウスのリビングに薪ストーブ
■眺望・ログハウス・薪ストーブ・・・一目で即決
自宅から近いのに初めて来た見晴らしのいい別荘地。紹介された物件は、ログハウスのリビングに薪ストーブ、広いウッドデッキなど、申し分ありません。別荘地に入ってくる道が少し狭いですが、オフロードバイクでのツーリングも好きなI様には抵抗もありません。インターネットが引けることを確認して即決しました。

購入してからログハウスの外壁やウッドデッキを自分で塗装したくらいで、ソファーやベッド・洗濯機なども残っており、すぐにでも住むこともできる状態でした。

自家用車で少しの荷物を持ってきただけですぐに事務所として使い始めることができ、静かな環境は仕事にもぴったり。眺望もいい静かな環境で鳥の声を聞きながら仕事をするのは、まさに「リゾートオフィス」です。

和歌山市内は足下に、淡路島や四国も一望。特に夕日は最高。
■趣味にも最適・最高の眺望
山上にあるので、趣味のアマチュア無線では岡山まで電波が飛び、大学時代の友人と話ができるそうです。またウッドデッキに天体望遠鏡を出して星空を眺めるのもお気に入り。

なんと言っても淡路島に沈む夕日と黄金に輝く紀伊水道が最高に美しく、「ここにしてよかった!」と実感。

平日はこちらに泊まることが多いそうですが、自宅までバイクで30分ほどなので、奥様も安心。

毎週末には周辺の別荘も賑わいます
30軒ほどの別荘地ですがいつも居る方は少なく、平日は静かで仕事に集中できます。毎週末には近くの人も来て賑やかになるので、それほど寂しくはありません。

自治会もあるそうで、先日もみんなで草刈りをするなど周辺も比較的綺麗に保たれています。

仕事場としてはもちろん、趣味のアマチュア無線や天体観測などにも最適。和歌山市内からも近いので、家族や友人も来てバーベキューをするなど別荘としても大活躍の家。

「こんな物件に出会えて良かった」という、お気に入りの「平日田舎事務所」でした。

和歌山で暮らそう。
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第36回 海南市 N様「ジャストサイズの家」

海南市は、県庁所在地の和歌山市の隣で、海にも面した市です。もちろん市街地や周辺には大型スーパーやホームセンターもあり、和歌山市まで行けばさらに大きなお店もあります。

今回訪れたN様のお宅は、海南市でも山間にあり、柿畑が広がる斜面を上がった、見晴らしのいいところでした。

もともと大阪方面にいらしたのですが、数年前に和歌山市内に引っ越してきました。

もともとキャンプなどアウトドアが好きで、引っ越してからは特に和歌山にの良さを感じていたN様。お子様が大学生になり、犬を飼い始めたこともあって、街中ではなく田舎にいってみたいと思うようになりました。

雑誌をみたりしていろいろと探していたのですが、広告だけをたよりに自分で見て回るのは難しい。そこで「予算と希望を伝えて紹介してもらおう」ということになりました。

■「ちょうどいい広さでした」
いろいろな希望があったのですが、紹介された数軒のうち、「ここだ!」と思ったそうです。
まずは愛犬が遊べる庭があり、それも手入れも楽な丁度良い広さ。そのうえ、現在の家から来るにも1時間もかからず、スーパーやホームセンターまでは車で15分ほどと便利なのに、幹線道路から行き止まりの道を少し上るので静かなところも気に入りました。

風通しの良い、伝統的な「田の字」の部屋

■希望以上の家のうえに、近所の人がみんないい人なんですよ
そしてN様の希望以上だったのは、水回りがリフォームされたばかりで、すぐにでも住める状態だったこと。4月末には購入し、ゴールデンウィークを利用して近所への挨拶まわりをしたそうです。そこでさらに嬉しいことに、ご近所さんがみんな歓迎してくれ、今もいろいろと気をかけてくれるそうです。
奥様は「買うまでは家を気に入って、買ってからはいい人ばかりの地域を気に入った」とのことです。
強いて欠点をあげるとすれば、畑に囲まれた斜面であるために道が少し狭いこと。しかしこれも奥様に言わせれば、「うちは普通車なので大丈夫。かえって他の人に買われないで残っていたので、これも縁かな。」と思っているそうです。

■暑くても爽やか。空気が違う
取材に訪れた日は7月末の暑い日だったのですが、昔ながらのよく風の通る造りなので、エアコンを使うことがほとんどないそうです。
「街中だと、夏はエアコンなしでは過ごせなかったのがウソのよう。汗もかくけど、街中と違って風が気持ちいい」と奥様。
また、「ウグイスがすぐ近くで鳴いていた」「月明かりって明るいんだな」など、すでにたくさんの発見があったそうです。

「展望台」と呼んでいる石。見晴らし最高!

■もうここに住んでしまいたい
N様はデザイナーで、今は東京からの仕事がほとんどで、パソコンでデザインし、インターネットでデータを送ることが多いそうです。
嬉しいことに光ケーブルが近くの電柱を通っており、すぐにインターネットが使えるようになりました。
そうなると、仕事面でも環境は充分。しばらくは週末に通いながらのんびりと移住の用意をしようと思っていたご主人も、「早く庭に小さくていいから事務所を作って、仕事場もこっちに移そうかな」と思い始めたそうです。すでに計画を始められているそうで、当初の予定より早く移住してしまいそうです。

■仲の良い家族と、愛犬
訪れたとき、庭に自作ウッドデッキを作っているところでした。ご主人が作業しているのを、大学生の娘さんも楽しそうに話しながら手伝っていました。そして愛犬のリンちゃんもとても穏和で、初めて会った私にでも「遊んでよ」とすり寄ってきました。
全てに、ご夫婦の人柄と仲の良さがにじみ出ていました。
希望以上のジャストサイズの家を手に入れたN様、ますます楽しい生活が待っているに違いありません。

和歌山で暮らそう。
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