第29回 橋本市 濱本様宅「身体、人、地球にやさしいカフェ」

橋本市は和歌山県の北東端、紀伊半島のほぼ中央に位置し、北は大阪府、東は奈良県に接する、緑豊かな田園都市です。
世界遺産に指定された高野山の玄関口に位置し、水の恵み豊かな紀ノ川が街の中心を流れています。

今回は橋本市に住む濱本様宅に取材に訪れました。
濱本様はここ橋本市で、石窯・天然酵母パンとカフェのお店をしています。
もともと濱本様は大阪や神戸でパン店を営業していました。橋本市にある濱本様宅毎日のパンづくりの中で、少しずつ天然酵母を使った身体にやさしいパンへの興味を持つようになり、独学で天然酵母のパンづくりを始めました。
そうするうちに、本格的に薪を使い、石窯で焼いたパンを作りたいという気持ちが高まってきたそうですが、街中では薪を炊く石窯は使えません
「石窯で焼いた天然酵母のパンを作りたい」
その強い気持ちが、田舎暮らしを始めるきっかけとなりました。石窯で天然酵母のパンが焼かれます石窯で天然酵母のパンが焼くことができる場所を探しはじめた濱本様は、近畿圏各地を見回りましたが、条件に合う場所に巡り合えませんでした。

そんな中、スエタカ様より橋本市の山間部に最適な場所があると知らされた濱本様。
高野口町のその場所は、景色もよく、一目で気に入りました。

2008年から田舎暮らしが始まった濱本様。
「これで待望の石窯でパンが焼ける。」
その思いを現実のものとするため、半年がかりで家屋の手直しから自分で作る石窯。ホイロと呼ばれる発酵器やその小屋をすべて独学で作り開店準備にとりかかり、ようやく昨年の秋に夢であった石窯・天然酵母のお店「Coccolo(コッコロ)」をオープンさせることができました。入り口には天然酵母のパンが並んでいます今はまだ平日は仕事をしているため、土日のみしか営業をしていないのですが、それでもクチコミを通じて近所はもちろん高野町や大阪といった遠方からのお客さんも少しずつ増えてきました。

人に優しく、心にもやさしい。そして地球にもやさしいものを、と濱本様のスタイルを求めて、定期的に購入してくれるお客様もいるそうです。

Coccoloではパンの販売以外にも、奥さんがカフェを営んでおります。
マクロビオティックのランチここCoccoloは私たちのまわりで、ごく当たり前になった電化製品や便利な機械などから、今は忘れられようとしている手づくりで自然な食、薪で焼き上げる天然酵母パン、一面の里山風景などが、私たちの心と自然とのバランスを保つことができる、そんな生活があるということを改めて認識させてくれる場所なのかもしれません

濱本様は、店のコンセプトでもある「のんびり・ほっこり・癒しの里」を、この地を訪れる人々はもちろん、多くの方に感じ取っていただきたい、と語っておられました。

お店紹介

Coccolo
橋本市高野口町田原
営業日:土曜・日曜のみ 

手作りのホイロー(発酵器)

和歌山で暮らそう。
田舎暮らし物件のご相談はスエタカ