第23回 紀の川市 川口様宅 「野草や虫たちと共生を夢見て」

紀の川市(旧粉河町)は、和歌山県の北部に位置しています。 桃やイチゴ、ぶどう、みかんなどの果物の産地で、大阪からのアクセスもよく、週末には多くの観光客が訪れます。
今回取材させていただいたのは川口さんのお宅です。
もともと大阪出身の川口さん夫妻。
紀の川市で田舎暮らしを始めて早3年目を迎えました。


紀の川市にある川口さん宅

草花・野菜・花木・果樹、多種多様の植物を育てたい。この夢を実現するには広い土地が必要なのですが、大阪で得るのは難しいのが現状です。
そこで田舎暮らしをする場所に、大阪との交通の便が良い紀北地方に的をしぼりました。そのとき川口さんは島根県で働いていたこともあり、和歌山県で見て回るには、泊りがけで来なければならなかったのですが、スエタカの担当者の協力もあって、橋本市から岩出市まで十数件見て回りました。幸いにも2回目で、一目ぼれをした桃畑のある現在の土地を得ることができました。
果樹畑の中にあり、日当たりと展望の良いこの場所は、植物を育てるのに絶好。大阪へも山ひとつ超えるだけで行き来できるので、川口さんの希望にぴったり。
最初桃の木は5本あったのですが、花と実を期待して一本だけ残しました。無農薬栽培を試みたのですが、縮葉病とアブラムシで木は弱ってきました。
花は3年間楽しませてくれたのですが、実は成らなくなり、今年切ってしまいました。ご近所の桃農家さんも話してくれていたのですが、桃の完全無農薬栽培はできないようです。


この桃の木には悩まされました

今、川口さんの畑では、とうもろこし・トマト・オクラ・キュウリ・エダマメ・シシトウ・落花生・大根・ニンジン・スイカ・かぼちゃなど多種多様な野菜を有機栽培しています。
また、アーモンド・栗・イチジク・ブルーベリーなどの果樹も実をつけています。育て方はすべて独学で、子供の時の経験や、本やインターネットで調べて試行錯誤しているそうです。


とうもろこし畑にはたくさんの実が

すると「米作りもしたいので、夢は庭を全部水田に!」と冗談交じりで、笑顔で話してくれた川口さん。
本当の夢は無農薬・無化学肥料・無機械(草刈機・耕運機)の有機ぐうたら農法で、野草や虫たちと共生しながら不耕起栽培することが目標だそうです。
みなさんも昔見たあの景色の感動をもう一度味わいませんか?

和歌山で暮らそう。
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