第18回 串本町 原様宅 「子どもたち笑顔が見たいから」

串本町は本州最南端に位置し、平成17年に古座町と合併し西牟婁郡から東牟婁郡になりました。串本沿岸海域は黒潮の強い影響下にあり、サンゴの種の多様性及び被度が高く、熱帯魚類をはじめ多くのサンゴ礁性生物が生息しています。平成17年11月には串本沿岸海域がラムサール条約に登録され、最北限のサンゴ群生地を一目見ようとダイビングに訪れる人も増えています 。
今回は串本町にある原さんのお宅へ取材させていただきました。 原さんのお宅へ着いてまず驚くのが、見渡す限り一面のオーシャンビューのパノラマ。 しかもここから見える景色全てが原さんの敷地にあたり、実に16,000坪もあるとか。


見渡す限りのオーシャンビュー

原さんは週の4日ほどここ串本町で過ごしていて、子どもたちのためにキャンプ、海水浴などが自然を丸ごと楽しめる野外活動センターを手作りで作っています。 キャンプ場、海水浴は今でも子どもたちに開放しています。
「自然の中で子どもたちを遊ばせてあげたい」 これが原さんの目標とするところであり、この目標に向けて日々施設作りに励んでいます。
原さんは大阪で印刷会社を経営しているのですが、経営のバトンタッチを考えているそうで、 「私がいては、甘えが生じてしまいますからね。」 と、経営者の育成のために心を鬼にして、そして次なる夢のために離れた場所にいるとのことです。
そもそも原さんがここ串本町に来たのは3年前。
もともと白浜町の出身だった原さんは、将来は大好きなアウトドアを仕事に暮らしていきたいという夢があったそうです。
そこで、スエタカさんに相談して、キャンプ場が作れる場所というのを条件に探し出したのがここ串本町でした。
当初はこの広大な敷地は草木が生い茂っていたのですが、手伝いに来てくれる社員の方の甲斐もあり、ようやく今の形まで仕上がったそうです。「あそこには遊歩道を作って、上にはプールを作りたい」と子どもたちを自然の中で楽しんでもらえるプランはまだまだたくさんあります 。


露天風呂も完備(混浴です)

現在建設中のこの野外活動センターですが、今後どのように使ってもらいたいのか尋ねてみたところ、「子ども会や家族、そしてガールスカウトなどでぜひとも利用していただきたいですね。他のキャンプ場と違ってここでは直火の焚き火も大丈夫です。焚き火を囲って家族団らんで過ごしてもらえるような場所にしたい。自然の前ではみんな素直になるんですよ。 そのとき私は躾にうるさいオヤジになりますよ(笑)」 と笑顔で答えてくれました。話を聞いていると本当に子どもたちのことが大好きなことがわかります 。


キャンプのセットも完備してます

そして今でもうれしかったことはありますか?と尋ねてみると、「そりゃ、たくさんありますよ。ゲームばっかりしていた子どもが、数日後にはゲームを忘れてしまうほど自然と遊ぶようになった。帰る際、親に『今度いつ来るん?』って聞いたときはうれしかったですね。あと、アウトドアをあまりしたことがなかった年配のご夫婦でも、アウトドアを楽しんでくれた。これが一番うれしかったですね。」 など話はつきません。
「今の都会の子どもたちはあまり自然と遊ぶことがなくなってしまった。私は都会の子どもたちに自然と遊ぶ楽しさを知ってもらいたい。自然と触れ合うことは子どもの教育にもいいんです。私はそれに向かって邁進していきます」と語る原さんが一番子どもっぽく見えた瞬間でもありました。

和歌山で暮らそう。
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